デスクワーク

製版オペレーター、DTPオペレーター

別名・呼称: オフセット製版作業員, グラビア製版作業員, スクリーン製版作業員, 製版カメラ作業員, 電子製版作業員, 版下製作作業員

適性レーダーチャート

PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス

パソコン作業体を動かす外部顧客との接触正社員比率報酬・収入スコア専門性

・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。

・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。

レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位

項目名 この職種の値 518職種中の順位
パソコン作業 3.95 / 5.0 518職種中 6位
体を動かす 1.83 / 5.0 518職種中 430位
外部顧客との接触 2.65 / 5.0 518職種中 390位
正社員比率 80.0% 518職種中 148位
報酬・収入スコア 2.09 / 5.0 518職種中 436位
専門性 3.49 / 5.0 518職種中 270位

仕事の概要

印刷物の制作過程において、仕様に基づいて印刷物の紙面の割り付け作業を行い、印刷するための刷版を作成する。  印刷という作業は、出版印刷でみると、原稿入稿から、組版・製版などのDTP処理を経て刷版を作成するプリプレス工程、印刷機を動かして実際に印刷を行うプレス工程、印刷された刷本(すりほん)を、断裁、丁合、製本など処理を行うポストプレス工程がある。製版はプリプレス工程を指す。  製版は、文字データと画像データをレイアウトデータに基づいてコンピューター上でレイアウトし、最終的に刷版として仕上げる作業を指すが、その工程は、分解、集版、校正に分けることができる。  カラー印刷の場合は、写真・イラストをデザイナーの指示に基づいて色調や濃度の調整、デザイン原稿と出来上がり寸法の倍率調整を行った上で、カラースキャナーを使って原稿を黄・赤・青・黒の4原色に色分解し、4色データを作成する(分解)が、モノクロ印刷の場合もデータの仕様が異なるだけで、工程に違いはない。  具体的な工程としては、まずカラースキャナーで読み取ってデジタル化された写真やイラストの情報をコンピューターのディスプレイ上で確認し、必要であれば修整を行う。次いで、写真とキャプションなどの文字を組み合わせた場合の文字やロゴマークなどの色分けや配置を行い、さらにオリジナルのレイアウトの寸法を測って、貼り込み校了紙のための写真の縮小・拡大に必要な比率を決定して、それに基づいて写真やイラストのトリミング、拡大、縮小などの加工を行う。こうしてできあがった画像データを原稿のレイアウト指示に従って本文の文字データと組み合わせ、印刷原版となる刷版データを作り上げる(集版)。データを原色4枚のフィルムに出力して、印刷原版を作成するか、直接データをDDCPで出力する。カラー製版の方が、色を見て判断する必要があるため、モノクロ印刷の場合より高いスキルが求められる。  印刷原版を元に試験刷りまたはDDCPで出力した校正紙で、誤植やレイアウトの誤り、4枚の版のずれ、色調などを念入りにチェックして修整する(校正)。さらに、注文主のチェックを受けて、必要であれば修整して、次の印刷工程に送る。  最終的に刷版を作成する工程には、アナログ製版とCTP(ダイレクト刷版)の2種類がある。アナログ製版では、組版工程を経て作成された版下を製版フィルムに撮り、これをPS版に密着露光させてから現像処理する焼き付け工程により刷版を作成する。これに対して、製版フィルムを作成しないで、DTPで作成したデータを印刷用原板となるPS版にレーザー光線で直接焼き付けて刷版を作製する方式がCTPである。CTPは、製版フィルムを作成する工程が省略されるため、処理時間の短縮やコスト削減に結びつくとともに、刷版作成直前で修正が入っても対応できたり、フィルムからの焼き付けというアナログな工程がないため印刷の品質向上につながるなどのメリットがある。日本の印刷業界は中小規模の企業が圧倒的に多いこともあり、導入費用や操作習熟の負担がかさむなどの理由で導入が進んでいなかったが、現在、急速に普及してきている。  また最近では、刷版を作製しないで、紙面レイアウトしたデジタルデータを高性能レーザープリンターでそのまま印刷するオンデマンド印刷が注目されている。工程が少なく、少部数でも採算がとれるため、大量印刷を得意とする現在主流のオフセット印刷(平版印刷)と違って、多品種少量印刷に向いており、需要に応じた棲み分けが進みつつある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等  プリンター、カラースキャナー、DDCP、高性能レーザープリンター、イラスト、デザイン作成ソフト(Illustrator、Clip Studio等)、画像等編集ソフト(Photoshop、GIMP等)、パソコン

この職業に就くまで(働いている人の回答)

厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。

学歴

高卒未満 3.6%
高卒 30.9%
専門学校卒 40.0%
短大卒 7.3%
高専卒 3.6%
大卒 29.1%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) 0.0%
博士課程卒 0.0%
わからない 20.0%

入職前の訓練期間(学歴を除く)

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)

特に必要ない:38.2%
特に必要ない 38.2%
1ヶ月以下 9.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下 21.8%
6ヶ月超~1年以下 7.3%
1年超~2年以下 5.5%
2年超~3年以下 0.0%
3年超~5年以下 0.0%
5年超~10年以下 0.0%
10年超 1.8%
わからない 16.4%

入職前の実務経験

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間

特に必要ない:36.4%
特に必要ない 36.4%
1ヶ月以下 5.5%
1ヶ月超~6ヶ月以下 20.0%
6ヶ月超~1年以下 7.3%
1年超~2年以下 5.5%
2年超~3年以下 7.3%
3年超~5年以下 0.0%
5年超~10年以下 0.0%
10年超 1.8%
わからない 16.4%

入職後に一人前になるまでの期間

この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間

必要でない(未経験でもすぐに即戦力):5.5%/1年超:32.8%
必要でない(未経験でも即戦力となる) 5.5%
1ヶ月以下 7.3%
1ヶ月超~6ヶ月以下 18.2%
6ヶ月超~1年以下 23.6%
1年超~2年以下 21.8%
2年超~3年以下 5.5%
3年超~5年以下 5.5%
5年超~10年以下 0.0%
10年超 0.0%
わからない 12.7%

この職業に就くには(就業ルート)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高校、専門学校、大学や職業訓練校で印刷、デザイン、DTP、写真関係の学科を学んでいることが多い。  採用後は、印刷全般に関する研修を受けてから配属され、OJTによって仕事を覚えていくのが一般的である。組版や画像処理などのスキルに加え、製本など最終工程まで視野に入れた作業がこなせるようになることがDTPオペレーターとして一人前と認められる目安となり、5-10年程度の経験が必要とされている。  関連資格として、厚生労働省が定める技能検定に「プリプレス技能士」があり、取得すると技術が評価される。  色彩感覚やデザイン感覚が鋭い人、コンピューターに対する興味がある人が向いている。発注主や営業、デザイナーとの意思疎通なしには作業が進まない仕事であり、印刷や製本など後工程との連携が必要なことから、コミュニケーション能力や協調性は欠かせない。

労働条件・職場環境の特徴

印刷会社の製版部門や、製版を専門とする会社等で働いている。製版業は全国で711事業所、従業員数は16,627人で、年間出荷額は2,992億円となっている(2023年時点*1)。就業者は男性が多いが、最近ではDTPが主流になっており、女性も増えている(*2)。  賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。  納期が決められているため、残業が必要になることも多く、繁忙期には昼夜の二交替制を採ることもある。  職場の環境は、工場労働というよりはオフィス労働に近く、分解・集版の工程では、コンピューターやカラースキャナーなどの操作、校正の工程では、デスク上で出力物の目視検査を行っている。 *1 一般社団法人日本印刷産業連合会 「2023年経済構造実態調査」製造業事業所調査より、2022年の実績値 *2 取材結果から