デスクワーク
キッティング作業員(PCセットアップ作業員)
別名・呼称: PCキッティング係員
適性レーダーチャート
PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス
・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。
・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。
レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位
| 項目名 | この職種の値 | 518職種中の順位 |
|---|---|---|
| パソコン作業 | 3.32 / 5.0 | 518職種中 93位 |
| 体を動かす | 2.29 / 5.0 | 518職種中 319位 |
| 外部顧客との接触 | 3.10 / 5.0 | 518職種中 281位 |
| 正社員比率 | 46.9% | 518職種中 353位 |
| 報酬・収入スコア | 2.63 / 5.0 | 518職種中 289位 |
| 専門性 | 3.33 / 5.0 | 518職種中 314位 |
主な関連免許・資格
ITパスポート
仕事の概要
パソコンやタブレットなどの情報機器をユーザーがすぐに業務に使えるようセットアップする作業(「キッティング」という)を行う。
PCなどの情報機器は、メーカーから出荷された製品に、使用環境に合わせた各種設定やソフトウェアのインストールなどを行うことにより、業務等に円滑に使用できる状態になる。PCのキッティング作業では、定められたマニュアルの手順に従って、まず機器を開梱・通電し、モニターやマウスなど周辺機器を接続する。次に、必要なOS(オペレーションシステム)をインストールし、初期設定、アカウント設定を行って、ネットワークに接続する。次いで、業務アプリケーションやセキュリティソフトをインストールし、各種設定の動作確認を行う。問題がなければ機器に管理シールを貼り、管理台帳などへ登録して1台分の作業が終了する。動作のトラブル等が生じた場合は、チームリーダー等と相談して解決を図る。社外から社内システムへ接続するネットワーク設定の作業を行う場合もある。
1台当たりの作業時間は条件によって異なるが、おおむね1~4時間程度かかり、複数の機器をキッティングする場合は同様の手順で台数分の作業を繰り返していくことになる。
インストール等、時間のかかる作業を同時並行で複数台行う場合もある。企業の人事異動時期や機器の入れ替え時、OSの移行時など、キッティングが必要となる台数が多い場合は、チームを組んで何日間かにわたり作業を続ける。
大規模な案件の場合、機種ごとに1台のマスターPCを作成してその内容を他のPCに反映していくクローニングという手法がとられることもある。クローニングを用いる場合でも、PCごとに必要な個別設定は手作業のキッティングで行う。
情報機器のスペックが高度化し、セキュリティ強化も求められる中で、キッティングに必要となる知識が増え、作業手順も複雑化している。また、一度に大量の機器の設定が必要となる時期には全体の作業量は膨大なものとなる。このため、一般のユーザー企業が自社内の担当者だけでキッティング作業を効率的に行うのは難しく、アウトソーシングする企業が多くなっている。
◇よく使う道具、機材、情報提供等
作業マニュアル、パソコン、タブレット
この職業に就くまで(働いている人の回答)
厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。
学歴
高卒未満
2.0%
高卒
40.8%
専門学校卒
22.4%
短大卒
8.2%
高専卒
8.2%
大卒
32.7%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
0.0%
博士課程卒
0.0%
わからない
26.5%
入職前の訓練期間(学歴を除く)
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)
特に必要ない:44.9%
特に必要ない
44.9%
1ヶ月以下
8.2%
1ヶ月超~6ヶ月以下
6.1%
6ヶ月超~1年以下
10.2%
1年超~2年以下
4.1%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
0.0%
5年超~10年以下
2.0%
10年超
2.0%
わからない
22.4%
入職前の実務経験
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間
特に必要ない:40.8%
特に必要ない
40.8%
1ヶ月以下
6.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下
8.2%
6ヶ月超~1年以下
10.2%
1年超~2年以下
10.2%
2年超~3年以下
8.2%
3年超~5年以下
0.0%
5年超~10年以下
2.0%
10年超
2.0%
わからない
12.2%
入職後に一人前になるまでの期間
この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間
必要でない(未経験でもすぐに即戦力):12.2%/1年超:22.4%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
12.2%
1ヶ月以下
10.2%
1ヶ月超~6ヶ月以下
16.3%
6ヶ月超~1年以下
26.5%
1年超~2年以下
10.2%
2年超~3年以下
8.2%
3年超~5年以下
0.0%
5年超~10年以下
2.0%
10年超
2.0%
わからない
12.2%
この職業に就くには(就業ルート)
入職に当たって必須となる学歴や資格はない。未経験者でもマニュアルに従って作業を行うことができるが、基本的な情報技術に関する基礎知識やPC操作の経験があると仕事を進めやすい。
職場の情報機器のキッティングは、自社の社員で行うケースとアウトソーシングするケースがあるが、一般の企業ではキッティング作業に特化して社員を採用・育成することは少なく、アウトソーシングが進んでいる。特定の時期に作業が集中するため、作業を受託する企業では派遣労働で対応することが多く、キッティング作業員も派遣労働者としての募集が多い。自社内で社員がキッティングを行うIT企業などでは、運用や開発などの各部門に進む入口としてキッティングを担当させることがある。
キッティングを事業として行うIT企業では、未経験者にデジタル技術の基礎知識に関する研修を行ったり、チームを組む先輩がサポートする体制をとったりして育成する場合もある。スキルを上げるには、案件ごとに渡されるマニュアルに従って作業を進めながら実務に慣れるのが基本である。
経験を積んで複雑な設定やトラブルなどにも対応できる知識やスキルを習得したり、 「ITパスポート」(情報処理推進機構)などにより情報処理技術に関する基礎知識を習得したり、さらに高度なスキルを身につけることにより、作業グループのリーダーとなったり、ヘルプデスクやユーザーサポートなど専門的な仕事に進むことも可能である。
キッティングは、決められた手順に沿って細かい作業を正確に行うことが求められ、対象となる機器の台数分同じ作業を繰り返し行うことになる。マニュアルから逸脱せず、黙々と丁寧に作業を行う根気強さと集中力が必要である。また、想定していないトラブルが発生した場合などに、あわてずに状況を把握してリーダー等に相談できる冷静さも大切である。
労働条件・職場環境の特徴
情報機器を使用する事業所がある地域であればキッティングの需要があるので、都市部を中心に全国に就業場所が存在する。IT企業のほか、キッティング作業のアウトソーシングを受託する企業の社員や派遣会社の派遣労働者として働くことが多い。大規模なキッティングセンターや物流倉庫などに集約して作業が行われることもあるが、顧客先に出向いて作業を行うことが多いので、実際の就業場所は1日~数週間といった短期間で変わるのが一般的である。
副業的に従事している人もおり、就業者の年齢層は幅広い。
企業の社員として働く場合、賃金・労働時間等はその企業の規定による。顧客先の業務時間外や休業日に作業を行うこともある。このため、対応する案件により、労働時間帯や休日はさまざまである。派遣労働者の場合は、必要な日数の短期の派遣として時給・日給制で働くことが多い。
この分野の技術革新のスピードは速く、機器やソフトウェアの更新、セキュリティ強化への対応など、PC等のメンテナンスの重要性は今後とも増大していくとみられる。このため、キッティング作業に対する需要も引き続き大きいと考えられる。