デスクワーク

産業用ロボット開発技術者

別名・呼称: 工作機械設計技術者, 産業用ロボット設計技術者, 自動化機械開発技術者, 半導体製造装置設計技術者

適性レーダーチャート

PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス

パソコン作業体を動かす外部顧客との接触正社員比率報酬・収入スコア専門性

・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。

・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。

レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位

項目名 この職種の値 518職種中の順位
パソコン作業 3.51 / 5.0 518職種中 50位
体を動かす 2.57 / 5.0 518職種中 220位
外部顧客との接触 3.46 / 5.0 518職種中 160位
正社員比率 82.1% 518職種中 131位
報酬・収入スコア ― 518職種中 446位
専門性 ― 518職種中 446位

仕事の概要

産業用ロボットの研究開発を行う。産業用ロボットは工場などにおいて、組立、溶接、塗装、搬送等に幅広く導入されている。ロボットは大きく分けて、工場の生産工程で稼働している産業用ロボットと、人の活動を支援するサービスロボットがある。サービスロボットは手術の支援、掃除や巡回、介護での介助、店舗の受付やフロアサービスなどで使われている。ここでは産業用ロボットを解説するが、産業用ロボットとは「自動制御され、再プログラム可能で、多目的なマニピュレータであり、3軸以上でプログラム可能で、1か所に固定して又は移動機能をもって、産業自動化の用途に用いられるロボット。」(ISO、JIS)とされている。最近は柵を設けず人間と一緒に作業をする協働ロボットの開発が多くなっている。協働ロボットは基本的には万が一作業者と接触した場合、その接触を検知することにより、動作を停止するものであるが、そもそも協働ロボットが稼働する際には、設備環境面においてセンサーなどによりロボットが作業者と接触しないよう何重もの安全策がとられている。  産業用ロボットは顧客から要求に応える形で一から作り上げるものと、既存の製品の改良や一連のシリーズとして、コンセプトやデザインを引き継いで開発するものがある。一から作る場合は顧客の要求から基本設計を行い、詳細設計、試作、試験、そして量産に入り、顧客に納品する。この一からの開発は割合としては少なく、既存の産業ロボットの性能や機能を向上させる開発が多い。どちらの開発でも協力会社と共同で行うこともある。  産業用ロボットではソフトウェアの重要性が高まっており、センサーの情報から画像認識したり、高速で正確な動作もプログラミング(コーディング)で行われている。また、顧客に導入したロボットの機能向上を求められ、ソフトウェアの改良で対応することもある。  他の研究開発ではプロジェクトチームで行われることが多いが、産業用ロボットでは機械設計を行うメカの部門、電気・電子の部門、ソフトウェアの部門等に分かれ、それぞれの部門において、チームで性能や機能の向上に取り組んでいる。  これまでにない産業ロボットが実現し、今までできなかった生産が可能になることがやりがいであり、研究開発の面白さである。 <就業希望者へのメッセージ>  産業用ロボットの研究開発はものづくりの革新に直結しています。(開発部門部長)  ロボット開発には幅広い知識が必要で、様々な経験を通して、色々なスキルを伸ばしていけることが魅力です。(開発部門チーフ) ◇よく使う道具、機材、情報技術等  ROS(Robot Operating System、Linux上で動くオープンソースのミドルウェア)、プログラミング言語(C++、C#、Java、Python他)、CAD、パソコン、各種計測装置、各種試験機、各種検査装置、作業着、ヘルメット、ゴーグル

この職業に就くまで(働いている人の回答)

厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。

学歴

高卒未満 2.6%
高卒 17.9%
専門学校卒 7.7%
短大卒 0.0%
高専卒 0.0%
大卒 56.4%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) 30.8%
博士課程卒 12.8%
わからない 5.1%

入職前の訓練期間(学歴を除く)

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)

特に必要ない:46.2%
特に必要ない 46.2%
1ヶ月以下 0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下 7.7%
6ヶ月超~1年以下 10.3%
1年超~2年以下 10.3%
2年超~3年以下 7.7%
3年超~5年以下 2.6%
5年超~10年以下 2.6%
10年超 2.6%
わからない 10.3%

入職前の実務経験

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間

特に必要ない:43.6%
特に必要ない 43.6%
1ヶ月以下 0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下 7.7%
6ヶ月超~1年以下 5.1%
1年超~2年以下 7.7%
2年超~3年以下 5.1%
3年超~5年以下 5.1%
5年超~10年以下 2.6%
10年超 5.1%
わからない 17.9%

入職後に一人前になるまでの期間

この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間

必要でない(未経験でもすぐに即戦力):12.8%/1年超:56.3%
必要でない(未経験でも即戦力となる) 12.8%
1ヶ月以下 5.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下 5.1%
6ヶ月超~1年以下 5.1%
1年超~2年以下 5.1%
2年超~3年以下 17.9%
3年超~5年以下 17.9%
5年超~10年以下 7.7%
10年超 7.7%
わからない 15.4%

この職業に就くには(就業ルート)

産業用ロボットの研究開発には、幅広い工学の知識が求められる。大学・大学院、また高専で機械、電気・電子、制御等を学んだ者が多い。近年はAI(人工知能)を含め情報処理を学んだ者も求められている。  入職後、発注者の要求に応え、関係者から信頼されるような研究開発が行えるまでには、早くても3~4年程度、平均的には5~6年の期間がかかるとされる。  産業用ロボットは高速、高精度で作動し、信頼性、安全性が重要であり、性能向上に向けた地道な研究開発の姿勢が求められる。研究開発はチームで行うためチームワークも求められる。顧客や共同開発を行う会社から信頼されることも重要である。また、海外顧客とのやりとり、関係者との情報交換や情報収集のため英語などの語学力も必要となる。  産業ロボットの開発技術者は社内で昇進し、チームリーダー、課長等となっていくことが一般的である。独立して起業する等は少ない。

労働条件・職場環境の特徴

職場としては、民間企業、国・民間の研究機関などがある。大手企業の研究施設や研究開発部門で働いていることが多い。民間企業で働く場合、会社の就業規則により相違はあるが、実働8時間で原則、土日祝日は休みとなっている。開発のピーク時などには残業となることも多い。ほとんどが正社員であり、給与は月給制である。  産業用ロボットは欧米、アジアに広く輸出されている。国内においても少子高齢化に伴う人手不足で協働ロボットの導入が進んでいる。  センサーからの認識や動作の学習にAI人工知能の活用が始まっている。体(駆動メカ)と知覚(各種センサー)を持ち、現実世界での動作を学習するフィジカルAIは、生成AIの次の大きな波と言われる。人間と同じような形をし、人間のように万能で様々な作業をこなすヒューマノイド(人型ロボット)も話題になっている。しかしながら、今日の産業用ロボットは高速、高精度で作動し、信頼性、安全性も非常に高い。この面で現時点において、産業用途としてのAI活用は限定的だが関心は非常に高く、今後の進化や普及は未知数ではあるが大きな可能性もあるといえる。