デスクワーク

ファインセラミックス製造技術者

別名・呼称: ファインセラミックス製品開発技術者, ファインセラミックス製品製造技術者

適性レーダーチャート

PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス

パソコン作業体を動かす外部顧客との接触正社員比率報酬・収入スコア専門性

・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。

・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。

レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位

項目名 この職種の値 518職種中の順位
パソコン作業 2.87 / 5.0 518職種中 220位
体を動かす 2.41 / 5.0 518職種中 292位
外部顧客との接触 2.72 / 5.0 518職種中 381位
正社員比率 69.2% 518職種中 235位
報酬・収入スコア 3.44 / 5.0 518職種中 33位
専門性 3.74 / 5.0 518職種中 170位

仕事の概要

ファインセラミックス製品の開発、製造工程や品質の管理を行う。  ファインセラミックスは、高度に精選・合成された原料粉末を用いて作られた精密なセラミックスで、粘土等の自然素材から作られる陶磁器などのオールドセラミックスとは区別される。金属、プラスチックに比べて、様々な優れた機能を有している材料として、情報通信、自動車、エネルギー、環境、バイオといった基幹産業及び先端産業を支える中核材料である。  主なファインセラミックスの製造工程は、原料調製、成形、焼成、加工である。具体的には、ミルと呼ばれる装置に原料粉末や水などを入れたのち、装置に回転や振動を加えて粒子径や粒子分布を揃える。そこにバインダー(粘結剤)などを添加、混合し、調整したものがスラリーと呼ばれる。スラリーは熱風を発生させる装置(スプレードライヤー)で乾燥され、顆粒状に造粒されたのち、ゴムなどでできた型に詰められ成形される。ファインセラミックスは焼成後非常に固くなるため、焼成前に最終形状に近い形に加工を施す必要がある。その際には、焼成後の変形(収縮)等を考慮して加工をする必要がある。その後、ガス炉や電気炉などで焼成を行い、最終的な加工や点検を行う。  技術者の具体的な業務としては、耐熱性・耐久性・絶縁性などに優れた性質を備えた製品を開発するため、原料の調合や焼成の条件検討のための実験や試作をする。新規原料を使用した製品の研究・開発や、切削・研磨などの加工方法の改良や新しい成形方法を開発する場合もある。  また、ファインセラミックスの特性を評価したり、ファインセラミックス製の部材やデバイスなどの製品の性能を評価する。ファインセラミックス素材の新製品の開発や新しい用途への応用を行う。  製造工程の管理や作業の技術的な指導・監督、製造現場でのコスト低減、省エネ、環境対策の指導をする技術者もいる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等  ミル、スプレードライヤー、ガス炉、電気炉、CADシステム、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン

この職業に就くまで(働いている人の回答)

厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。

学歴

高卒未満 0.0%
高卒 35.9%
専門学校卒 0.0%
短大卒 5.1%
高専卒 5.1%
大卒 48.7%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) 23.1%
博士課程卒 12.8%
わからない 2.6%

入職前の訓練期間(学歴を除く)

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)

特に必要ない:35.9%
特に必要ない 35.9%
1ヶ月以下 7.7%
1ヶ月超~6ヶ月以下 10.3%
6ヶ月超~1年以下 10.3%
1年超~2年以下 2.6%
2年超~3年以下 7.7%
3年超~5年以下 5.1%
5年超~10年以下 2.6%
10年超 5.1%
わからない 12.8%

入職前の実務経験

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間

特に必要ない:41.0%
特に必要ない 41.0%
1ヶ月以下 5.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下 2.6%
6ヶ月超~1年以下 7.7%
1年超~2年以下 2.6%
2年超~3年以下 7.7%
3年超~5年以下 5.1%
5年超~10年以下 2.6%
10年超 10.3%
わからない 15.4%

入職後に一人前になるまでの期間

この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間

必要でない(未経験でもすぐに即戦力):2.6%/1年超:46.1%
必要でない(未経験でも即戦力となる) 2.6%
1ヶ月以下 5.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下 23.1%
6ヶ月超~1年以下 20.5%
1年超~2年以下 5.1%
2年超~3年以下 15.4%
3年超~5年以下 12.8%
5年超~10年以下 7.7%
10年超 5.1%
わからない 2.6%

この職業に就くには(就業ルート)

入職にあたって、特に資格は必要とされない。材料開発、製品設計、工程管理までを含む総合的な技術者は、大学、大学院で化学(応用化学を含む)、無機材料、物理(物理工学、応用物理含む)、機械工学、電気・電子工学系の理工学科などを専攻した者が多い。製造工程の技術者には、高校、高専等卒の者もいる。  入職後は、OJTによって指導、育成される。開発・設計部門では、専門をより一層深く極めるために、開発テーマは変わっても部門は変わらない場合が多い。製造現場に配属されると、各工程をローテーションして経験しながら適性を見極め、担当業務が決められる場合が多く、その後、班長、係長、課長等管理職へと昇進していく。  高性能なファインセラミックス部材、デバイスを製造するためには、化学、物理、機械工学、電気・電子工学などに関する専門技術の知識を基にした、材料開発、部品設計及び原料調製、成形、焼成、加工、特性評価などの多工程からなる部品製造技術の知識が不可欠である。  また、開発・設計部門では、海外での業務も増加し、英会話、英文資料読解力及び特許の知識が要求される。また、製造部門でも、海外との技術提携、技術指導などの機会が多く、マネージャーに昇進するにつれて、英語力が必要になってくる。設計部門では、CADシステムが用いられるため、そのスキルも必要となる。

労働条件・職場環境の特徴

勤務先は、大半がセラミックスメーカーであるが、その他にも電気、情報通信、機械、重工、自動車メーカーなどにも素材としてのファインセラミックスを開発、評価する部門があり、職場は全国に広がっている。特にセラミックスメーカーは陶磁器産業の盛んな東海地区、九州地区、関西地区などに多い(*1)。  就業者は、男性が多いが、女性も増えている。ほとんどは正社員である。  賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。開発・設計技術者は、空調設備の整った室内で作業をする。生産技術者は工場勤務がほとんどで連続操業のため、交替制勤務の場合もある。  これまでの日本のファインセラミックス産業はエレクトロニクス、自動車分野に広がっていたが、医療分野や環境分野での多様な開発が進められている。 *1 岐阜県産業振興センター「陶磁器産業平成30年度」から