デスクワーク
システムエンジニア(受託開発)
別名・呼称: オープン系ソフトウェア開発技術者
適性レーダーチャート
PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス
・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。
・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。
レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位
| 項目名 | この職種の値 | 518職種中の順位 |
|---|---|---|
| パソコン作業 | 3.68 / 5.0 | 518職種中 29位 |
| 体を動かす | 1.90 / 5.0 | 518職種中 420位 |
| 外部顧客との接触 | 3.67 / 5.0 | 518職種中 97位 |
| 正社員比率 | 68.4% | 518職種中 239位 |
| 報酬・収入スコア | 3.02 / 5.0 | 518職種中 135位 |
| 専門性 | 3.59 / 5.0 | 518職種中 233位 |
主な関連免許・資格
基本情報技術者応用情報技術者
仕事の概要
顧客の情報システムの開発を受託し、ソフトウェアを開発する。アプリケーションエンジニア、アプリケーションスペシャリスト、業務系SE(システムエンジニア)などとも呼ばれる。ここでは以下、短くSEとしている。
開発には顧客のサーバー上に開発するもの、クラウド上に開発するもの、また、スマホで利用するものなど様々な種類がある。これらのシステムを顧客の要求に応じて、パッケージやモジュールとして既にあるソフトウェアとオーダーメイドで作成するソフトウェアを組み合わせて、設計・開発する。以前は顧客のサーバー上にシステムを構築することが多かったが、近年はクラウドの利用が広がり、クラウド上にシステムを構築する仕事が大半となっている。既にあるパッケージやクラウドサービスを、顧客の目的に合うようカスタマイズする開発をSEとして行うこともある。
隣接する職業としてプログラマーがあるが、プログラマーはSEが作成した詳細設計書(下で説明)に基づいてコーディングし、プログラムを作成する。
具体的な仕事を業務の流れに沿ってみていくと、まず顧客にヒアリングし、開発するシステムの概要をまとめる。顧客の業務のプロセス(特に伝票や書類の流れ、種類、形式、量など)やコンピュータ処理する内容をよく理解し、顧客が自覚していない課題までも抽出し、どのようなシステムにするか決めていく(要件定義)。この段階で顧客と認識にずれがあると、満足できるシステムができないため、ITについての技術力とコミュニケーション能力によって顧客とよく検討していく。次に、確定した要件定義をもとに、データベースの設計や外部システムとの連携、画面構成などを固めていく(基本設計)。基本設計に従い、システムで扱うデータ形式やファイル形式、詳細な内部処理の方法、操作画面の詳細などを決め、処理の流れを細分化した設計書を作成する(詳細設計)。
開発に利用可能な既存のパッケージやモジュールがある場合は、詳細設計にそれを盛り込む。新規に作成が必要なソフトウェアは詳細設計に基づき、プログラマーに作成を依頼する。プログラマーの作成の工程を管理するとともに、次の工程であるテストの準備として、テスト計画を作成する。
このテスト計画に従って、プログラマーがソフトウェアを単体でテストし(単体テスト)、その結果についてSEが確認する。なお、SEがソフトウェアの単体テストを行う場合もある。プログラマーに依頼したソフトウェアに不具合があればプログラマーに修正を依頼する。システムを構成するパーツがまとまってきたら、パーツ間のデータの受け渡しや画面の遷移などをテストする(結合テスト)。パーツが揃ったところで、実際のデータを投入し、開発しているシステム全体の動きをテストする(総合テスト)。このテストでは品質管理や情報セキュリティの担当者に協力してもらうこともある。
既存のシステムを改修し、機能追加、性能向上等を行うことも多く、この場合は開発したシステムに以前のシステムのデータを移し替える等の工程をSEが管理する。
完成して納品したシステムが当初の意図通りに動くかどうか、顧客とともにテストし(受け入れテスト)、不具合があれば修正する。システム導入先に新システムの運用、操作に関する教育を行う(導入)。システムの運用が開始されたら、順調に稼働するよう、また、その後生じた問題の解決やアフターケアを行う(保守・管理)のもSEの仕事である。
大規模なシステム開発の場合、数人のSEで開発を分担して行うこともあるが、中規模、小規模の開発であれば一人のSEで担当する場合も多い。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
クラウドサービス(AWS、GCP)、統合開発環境(IDE:integrated development environment、Visual Studio、Eclipse、Xcode等)、プログラミング言語(JAVA、Python、Ruby等)、データベース(SQL Server、Oracle等)、コラボレーション・ツール(Microsoft SharePoint 、Microsoft Teams、 Google Workplace)、サーバー、パソコン、表計算ソフト(Excel、GoogleGoogleスプレッドシート等)
この職業に就くまで(働いている人の回答)
厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。
学歴
高卒未満
0.0%
高卒
20.5%
専門学校卒
30.8%
短大卒
7.7%
高専卒
10.3%
大卒
84.6%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
7.7%
博士課程卒
2.6%
わからない
2.6%
入職前の訓練期間(学歴を除く)
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)
特に必要ない:23.1%
特に必要ない
23.1%
1ヶ月以下
0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
28.2%
6ヶ月超~1年以下
10.3%
1年超~2年以下
20.5%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
5.1%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
2.6%
わからない
10.3%
入職前の実務経験
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間
特に必要ない:33.3%
特に必要ない
33.3%
1ヶ月以下
0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
12.8%
6ヶ月超~1年以下
7.7%
1年超~2年以下
10.3%
2年超~3年以下
10.3%
3年超~5年以下
7.7%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
17.9%
入職後に一人前になるまでの期間
この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間
必要でない(未経験でもすぐに即戦力):2.6%/1年超:61.5%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
2.6%
1ヶ月以下
0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.3%
6ヶ月超~1年以下
15.4%
1年超~2年以下
15.4%
2年超~3年以下
15.4%
3年超~5年以下
12.8%
5年超~10年以下
17.9%
10年超
0.0%
わからない
10.3%
この職業に就くには(就業ルート)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大卒や大学院卒(修士)が多く、高専卒もいる。理系のイメージが強いが文系も多い。入職時に必要ではないが、仕事をしながら、基本情報処理技術者試験や応用情報技術者試験を受ける者もいる。
新卒入社の場合は、入社後の3~4ヵ月は新人研修を受けて、社会人として仕事をするためのビジネススキルやSEに求められるDX技術の知識を習得する。研修を終えて配属され、2年ほど開発の現場でOJTにより実践力や応用力を身につけていく。その後の研修は担当する仕事に必要な研修をテーマに沿って受けていく。
最初は与えられた開発の一部を担当し、一般的には3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる。5年目頃には基本設計を含め開発全体ができるようになる。
新卒でそのままSEになる人も多いが、プログラマーとしてプログラム開発などの経験を積んでから、なる場合もある。また、IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い。
キャリアパスとしては、顧客の業務を分析でき、情報システムの基本設計を行えるようになると、開発チームのリーダーとして仕事の管理も行うようになる。その後は、大規模なシステム開発を任され、プロジェクトマネージャやプロダクトマネージャとなり管理職になる場合と、技術力を生かして営業などとなったり、セキュリティなど特化したスペシャリストになったり、IT分野のコンサルタントのような仕事をする場合もある。
SEになるには、情報システムの技術と知識、対象となる業界の業務に関する詳細な知識が必要である。また、開発を進めていくためには全体を見通せる構想力、問題を発見し解決する能力、状況の変化に対応する柔軟性、開発プロジェクトを推進するマネジメント力が求められる。社内外の年齢も経歴も異なる様々な人と接し、意見交換する場面が多く、コミュニケーション能力が非常に重要であり、チームワークが強く求められる。専門分野に閉じこもることなく幅広い好奇心を持って情報収集し、自ら新技術や関連知識を習得し、新しいことにチャレンジする気持ちが必要である。また、トラブルやプレッシャーに冷静に対処できることも求められる。
労働条件・職場環境の特徴
勤務先はSIer(システムベンダー)、コンピュータメーカーなどであるが、多くが東京や大阪の大都市圏に集中している。顧客の事業所等で仕事をする場合もある。近年はアジアや欧米の会社との共同開発や取引も多く、海外で働くこともある。
基本的には週5日勤務で、土日祭日が休みというところが多い。開発しているシステムの納期が迫っているときは忙しく、時には休日や夜間に仕事をすることもある。仕事の山を過ぎたところで、まとまった休日を取るということがよく行われている。
就業者は男性の割合が高く、20歳代後半から40歳代が多い。一定の経験を積むと仕事の面白さややり甲斐を感じることが多いが、責任も重くなる。
顧客との守秘義務の関係や、トラブルが生じた場合の責任の所在の関係があり、就業形態はほとんどが正社員である。
情報システムは社会のインフラであり、企業活動や社会生活に不可欠である。また、日本が経済発展を続け、グローバル化、環境問題などに対応するためにも情報システムはなくてはならない存在となっており、SEの活躍の場は広がっている。