デスクワーク

医療機器開発技術者

別名・呼称: 液晶ディスプレイ(LCD)設計技術者, 回路設計技術者, 電子機器設計技術者, 電動機設計技術者, 産業用ロボット設計技術者, 精密測定工具設計技術者, 半導体製造装置設計技術者

適性レーダーチャート

PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス

パソコン作業体を動かす外部顧客との接触正社員比率報酬・収入スコア専門性

・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。

・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。

レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位

項目名 この職種の値 518職種中の順位
パソコン作業 3.71 / 5.0 518職種中 27位
体を動かす 2.53 / 5.0 518職種中 245位
外部顧客との接触 3.34 / 5.0 518職種中 207位
正社員比率 80.4% 518職種中 145位
報酬・収入スコア 3.39 / 5.0 518職種中 41位
専門性 3.86 / 5.0 518職種中 128位

仕事の概要

医療機器メーカーで、医療現場で使用する医療機器の研究開発・設計を行う。 医療機器には、メスや注射器などの小物から、心臓ペースメーカーやMRI、レントゲン装置などの大型のものまで、医療現場で用いられるさまざま製品が含まれる。ここでは主に、例えば内視鏡のような使用における安全上のリスクが比較的高い医療機器の開発を中心に説明する。  医療機器開発技術者は、製品の構想・設計から製造まで、チームを組んで業務を行う。医療機器の開発・設計業務には、概念設計・基本設計・詳細設計・生産設計という4つの工程がある。  概念設計では、社内の企画担当者や医療従事者等の顧客からの要望などを踏まえて製品コンセプトを策定し、製品概要やコスト計算も踏まえ、開発の大枠をまとめる。基本設計では、概念設計に沿って、CADソフト等を使用して設計図を描き、CAE等の解析ツールを使って強度などを確認する。詳細設計では、プロトタイプを作製して、動作確認、安全性や使い勝手など多岐にわたる検証を複数回にわたって行い、材質加工や組立の工程に至るまで詳細に記述した設計図面を作成する。生産設計では、部品の共通化や削減、組立工数の短縮を追求して、性能とコストを両立させて、量産が可能な設計に仕上げる。その際、製造ライン側では、製造技術者が中心となり、開発技術者により設計された製品の品質を維持しつつ、原価が成り立つよう生産設備および組み立て工法を確立し、量産メリットがある状態に仕上げていく。  医療機器は人の命に関わる機器であるため、医薬品医療機器等法をはじめとする法規制が厳しく、開発期間も他の機器と比べると長期間にわたる。また、新しい医療機器の開発だけでなく、既存の医療機器の改良開発を行うことも多い。クオリティマネジメントシステム(QMS)に則って医療機器を開発・設計する必要があるため、各工程における開発記録や設計変更等の管理を厳密に行う必要がある。設計を進めていく段階で、医師等とやりとりをしながら設計の見直しや改良をしていくことが多い。プロトタイプによる安全性や有効性の検証を医療現場において行うこともある。また、法律の専門部署と連携をしながら、特許申請書の作成や、医療機器の販売承認を得るための承認申請書の作成なども行う。医学関連の学会に参加し、研究発表をすることや、医師等に対し自社が開発した医療機器の実演をすることもある。  開発プロセスが厳格で、責任やプレッシャーも大きいが、日々進歩する医療機器開発の技術を通じて、医療従事者を支え、患者の命を救うことに貢献できるため、大きなやりがいを感じることができる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等   CADソフト、CAEソフト、パソコン

この職業に就くまで(働いている人の回答)

厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。

学歴

高卒未満 0.0%
高卒 8.9%
専門学校卒 3.6%
短大卒 0.0%
高専卒 10.7%
大卒 73.2%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) 39.3%
博士課程卒 12.5%
わからない 7.1%

入職前の訓練期間(学歴を除く)

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)

特に必要ない:33.9%
特に必要ない 33.9%
1ヶ月以下 5.4%
1ヶ月超~6ヶ月以下 25.0%
6ヶ月超~1年以下 8.9%
1年超~2年以下 1.8%
2年超~3年以下 5.4%
3年超~5年以下 3.6%
5年超~10年以下 1.8%
10年超 1.8%
わからない 12.5%

入職前の実務経験

この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間

特に必要ない:50.0%
特に必要ない 50.0%
1ヶ月以下 7.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下 7.1%
6ヶ月超~1年以下 0.0%
1年超~2年以下 1.8%
2年超~3年以下 8.9%
3年超~5年以下 1.8%
5年超~10年以下 3.6%
10年超 1.8%
わからない 17.9%

入職後に一人前になるまでの期間

この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間

必要でない(未経験でもすぐに即戦力):5.4%/1年超:55.4%
必要でない(未経験でも即戦力となる) 5.4%
1ヶ月以下 0.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下 19.6%
6ヶ月超~1年以下 14.3%
1年超~2年以下 16.1%
2年超~3年以下 21.4%
3年超~5年以下 10.7%
5年超~10年以下 3.6%
10年超 3.6%
わからない 5.4%

この職業に就くには(就業ルート)

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、新規学卒者の場合、工学系・理学系を履修した大卒者や大学院卒者が多い。中途採用の場合は、実務経験が評価され、他業種からの転職もみられる。  入職後は、社内で法規制や設計等に関する研修を受けた後に、OJTを通じて仕事に必要な専門知識を学んでいく。初めの1年~2年程度は、先輩について、図面の修正や部品の手直し、技術資料の修正といった補助業務を行いながら、設計担当者としてキャリアを積んでいく。昇進を経てチームリーダーになり、その後、管理職になる場合もある。  医療機器開発に必要な専門的知識は、基本的には入社後に身につけていくが、図面を読む、書くなどの基本的な知識があると望ましい。開発の過程で問題が発生することも多いため、粘り強くチャレンジし続ける姿勢が必要である。また、企業内の様々な関係部署と調整する必要があるため、コミュニケーション能力も重要である。企業内あるいは顧客に対し医療機器についての説明をする機会も多いので、プレゼンテーション能力も必要となる。海外の顧客とやりとりをする機会もあるので、英語力もあると望ましい。

労働条件・職場環境の特徴

勤務先は医療機器メーカーで、研究開発拠点は郊外にある場合が多い。  男女比率は企業や部署によるが、男性の割合が多い。雇用形態は、正社員が多いが、一部の工程や特定の業務を専門的に担当する派遣社員もいる。  賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。賃金は月給制で、労働時間はフレックスタイム制、完全週休二日制が採用されている場合が多い。開発の納期が近くなると残業が多くなることもある。  医療機器業界は、病気やけがなどによる一定の需要が常にあるため、景気の変動に左右されにくい堅調な業界である。高品質で安全性の高い日本の医療機器は海外でも評価されており、海外の顧客と取引を行う医療機器メーカーも増えてきている。また、医療機器に関する国内外の法規制がより厳しくなってきているため、そうした新しい法規制に対応した開発プロセスが求められている。