ノンデスクワーク
染色工/染色設備オペレーター
別名・呼称: 織物染工, 糸染工, 浸染工, スクリーンなっ染工, 染物職, なっ染工, 友禅染工
適性レーダーチャート
PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス
・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。
・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。
レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位
| 項目名 | この職種の値 | 518職種中の順位 |
|---|---|---|
| パソコン作業 | 2.65 / 5.0 | 518職種中 282位 |
| 体を動かす | 3.04 / 5.0 | 518職種中 70位 |
| 外部顧客との接触 | 2.30 / 5.0 | 518職種中 454位 |
| 正社員比率 | 62.2% | 518職種中 278位 |
| 報酬・収入スコア | 2.48 / 5.0 | 518職種中 354位 |
| 専門性 | 3.42 / 5.0 | 518職種中 293位 |
主な関連免許・資格
1級染色技能士2級染色技能士
仕事の概要
各種の染料、薬品などを用いて、機械装置により、糸や織編物(おりあみもの)に染色整理加工(染色と仕上げ)を行う。
糸や織編物は、綿、羊毛などの天然繊維や、レーヨンなどの化学繊維、ナイロン、ポリエステルなどの合成繊維を原料としており、染色整理加工ではこれらの原料に最終用途にあわせた色柄をつけたり、表面を平滑にしたり、手触りをよくするなどの物理的・化学的な処理を施すことから、それぞれ異なった機械や薬品が使用される。
染色工程は、生地を一色に染める無地染と、一色又は多色を使って柄染をする捺染(なっせん、プリント)に分けられる。シャツなどのポリエステル織物の無地染では、まず染色機に一定量の水を入れ、機械を始動させ、前工程の精練漂白を終えた生地を機械に入れ、あらかじめ設定しておいたプログラムで自動運転に切り替える。染料と薬品を計量しておくと、自動的に染料と薬品が投入されて、染色が行われる。
染色が終わると、サンプルをチェックして、洗浄に移り、染色加工の最終仕上げとして、防縮(縮みを防ぐ)加工、光沢やつや出し加工、防炎加工等、また最近では撥水加工、撥油加工、吸汗加工、しわ加工、起毛加工、コーティング・ラミネート作業なども施されている。
最後に検査工程で生地をチェックし、不良部分を取り除く。
糸の染色整理加工工程も同様に、精練、漂白、水洗を経て、染色、水洗という順に作業が進められる。毛織物の染色整理加工の場合は、「縮絨性(しゅくじゅうせい)」という毛が縮む性質があるため、特別の方法が必要で、染色工程よりも整理加工工程に重点があるのが特徴である。
これらの作業は、現在では大部分が電子制御の機械で処理されているが、加工後の微妙なタッチなどは、目や手で判断することも染色の担当の大切な仕事である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
機械装置、染色機
この職業に就くまで(働いている人の回答)
厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。
学歴
高卒未満
2.7%
高卒
51.4%
専門学校卒
21.6%
短大卒
13.5%
高専卒
5.4%
大卒
35.1%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
5.4%
博士課程卒
0.0%
わからない
13.5%
入職前の訓練期間(学歴を除く)
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)
特に必要ない:48.6%
特に必要ない
48.6%
1ヶ月以下
5.4%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.8%
6ヶ月超~1年以下
8.1%
1年超~2年以下
2.7%
2年超~3年以下
2.7%
3年超~5年以下
2.7%
5年超~10年以下
5.4%
10年超
2.7%
わからない
10.8%
入職前の実務経験
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間
特に必要ない:59.5%
特に必要ない
59.5%
1ヶ月以下
5.4%
1ヶ月超~6ヶ月以下
8.1%
6ヶ月超~1年以下
0.0%
1年超~2年以下
0.0%
2年超~3年以下
2.7%
3年超~5年以下
8.1%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
2.7%
わからない
13.5%
入職後に一人前になるまでの期間
この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間
必要でない(未経験でもすぐに即戦力):10.8%/1年超:40.5%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
10.8%
1ヶ月以下
8.1%
1ヶ月超~6ヶ月以下
18.9%
6ヶ月超~1年以下
10.8%
1年超~2年以下
16.2%
2年超~3年以下
8.1%
3年超~5年以下
5.4%
5年超~10年以下
8.1%
10年超
2.7%
わからない
10.8%
この職業に就くには(就業ルート)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新規学卒者は、業務のデジタル化やメカトロニクス化の進展等により仕事が労働集約型から知識集約型に変わりつつあり、大卒者等も入職している。求人は学校やハローワークなどを通じて行われる。中途採用もある。生産現場で多くの化学薬品や機械設備を使用するので、化学系や機械系の学科を専攻し、それらの知識を身につけていれば有利になる。
染色整理加工は、素材や色、手触りなどが重要な要素であり、コンピュータ制御が発達した現在でも感性の領域までの制御はできず、微妙な調整をするためには経験を積む必要がある
関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「染色技能士」があり、資格を取得すると技能の証明として評価される。
化学や素材に関する深い知識に加えて、コンピュータによってプログラム化された染色作業を制御するための技術も必要である。最終的な調整部分では、人間の美的感覚が必要とされ、ファッションやテキスタイルデザイン等の知識も求められる。
労働条件・職場環境の特徴
就業者は男性が6割強を占めている。就業形態は正社員が多い(2021年時点1*)。
事業所は、全国に広がっており、特に近畿、東海、北陸地方に比較的多い(2021年時点2*)。就業者は高齢者が多い。60代以上の者については技術伝承の面においても活躍している。
勤務形態は企業によって異なり、昼間勤務が多いが、2交替制(早番、遅番)、3交替制(24時間)が基本のところもある(2019年時点3*)。また、賃金、労働時間等の労働条件も、職場によって異なり社内規定による。
外国製繊維製品の輸入の増大や、技術革新に伴う染色整理加工工程の自動化により、染色工の労働需要は減少が予想される。一方で、高級品への生産の移行やコンピュータによる生産・品質・情報の管理やオペレーションが進むことにより、機械や情報処理の知識と感性を持った人材が求められると考えられる。
なお、従来の染色手法とは異なるが、コンピュータ制御によるインクジェットでのデジタル捺染(なっせん:布地に模様の印刷をする)も普及してきている。
(1*)(2*)総務省2021経済センサスから
(3*)取材結果から