ノンデスクワーク
製本オペレーター
別名・呼称: 製本設備オペレーター, はく押し設備オペレーター, 折り作業員, 製本仕上作業員, 製本とじ作業員, 丁合作業員, 表紙製造作業員
適性レーダーチャート
PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス
・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。
・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。
レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位
| 項目名 | この職種の値 | 518職種中の順位 |
|---|---|---|
| パソコン作業 | 2.72 / 5.0 | 518職種中 263位 |
| 体を動かす | 2.62 / 5.0 | 518職種中 204位 |
| 外部顧客との接触 | 1.98 / 5.0 | 518職種中 487位 |
| 正社員比率 | 66.7% | 518職種中 250位 |
| 報酬・収入スコア | 2.00 / 5.0 | 518職種中 443位 |
| 専門性 | 3.61 / 5.0 | 518職種中 226位 |
主な関連免許・資格
製本技能士
仕事の概要
印刷所で印刷された本文、表紙、カバー、扉、帯などの印刷物を組み合わせて、本や冊子として仕上げる。
出版社の「製本指示書」とともに印刷所から搬入された本文の刷本(すりほん)を適正な大きさに断裁し、2頁~32頁を1単位とする折丁(おりちょう)に折り、折丁をページ順に組み合わせていく丁合(ちょうあい)をとった後、刷本の中心を針金で綴じる中綴じや背を糸で綴じる糸かがり、背を糊で固める無線綴・平綴じなどの方法で固めて、バラバラだった折丁を1冊分にまとめていく。
綴じる工程で、扉になる紙や、表紙と本体とを結びつける「見返し紙」を一緒につけて、完成した「本」の形に仕上げる。本の体裁が整ったところで、綴じた背以外の天地と小口がきれいになるように仕上げ断裁(三方化粧裁ち)をして、背固め、表紙付けを行う。
書籍の製本方法には、ハードカバーの上製本と、文庫本や新書などソフトカバーの並製本がある。
上製本の場合は、折丁を糸かがりやアジロ綴じ、中ミシン綴じなどの方法で綴じて、本文を固めた後に背固めを行い、芯にボール紙を入れて布や紙でくるんだ厚表紙を別につくる。また、本によっては布製のしおりやカバーがついたり、箱に入ったものなどもあり、それらも製本工程の中でつけていく。
これに対して並製本は、紙を二つに折り中心をホッチキスで留める中綴じ、接着剤で固める無線綴じやアジロ綴じが主流で、本文と表示をまとめて綴じたあと、背以外の三方をまとめて仕上げ断裁するので、上製本にくらべると、処理速度が速く、大量生産が可能である。
出来上がった本に、書店が使う売上注文票や読者カードのハガキ、図書目録などをはさみ込み、決められた冊数ごとに梱包して納入する。また、雑誌と共に例えば化粧品サンプルやトートバックなどの付加価値商品を同梱している雑誌もあり、本と共に納入するケースもある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
製本機、コンピューター
この職業に就くまで(働いている人の回答)
厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。
学歴
高卒未満
5.3%
高卒
56.1%
専門学校卒
5.3%
短大卒
1.8%
高専卒
0.0%
大卒
19.3%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
0.0%
博士課程卒
0.0%
わからない
28.1%
入職前の訓練期間(学歴を除く)
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)
特に必要ない:56.1%
特に必要ない
56.1%
1ヶ月以下
8.8%
1ヶ月超~6ヶ月以下
10.5%
6ヶ月超~1年以下
7.0%
1年超~2年以下
8.8%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
1.8%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
7.0%
入職前の実務経験
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間
特に必要ない:57.9%
特に必要ない
57.9%
1ヶ月以下
8.8%
1ヶ月超~6ヶ月以下
3.5%
6ヶ月超~1年以下
8.8%
1年超~2年以下
1.8%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
0.0%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
19.3%
入職後に一人前になるまでの期間
この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間
必要でない(未経験でもすぐに即戦力):8.8%/1年超:26.3%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
8.8%
1ヶ月以下
7.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
26.3%
6ヶ月超~1年以下
17.5%
1年超~2年以下
14.0%
2年超~3年以下
10.5%
3年超~5年以下
1.8%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
14.0%
この職業に就くには(就業ルート)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般的に新卒採用では高校等からがほとんどとなっている。中途採用もある。
入職後は、単純な作業や一つの機械操作から始め、順に工程の全体を習得していく。製本工程はもちろんのこと、前工程にあたる製版・印刷の基本的な知識も必要である。ベテランになると、全体の流れを見ながら製本工程全体に指示を与える。
関連資格としては、厚生労働省が定める技能検定の「製本技能士」がある。資格を取得すると技術の証明として認められる。
製本作業においては生産工程の自動化が進んでおり、機械やコンピューターに強い人材が求められるようになっている。印刷物や製品の運搬に立ち作業が多いので、一定の体力も必要である。共同作業になるので協調性、さらには前後の工程との連携をスムーズに行うためのコミュニケーション能力も求められる。
労働条件・職場環境の特徴
勤務先は印刷会社の製本部門や製本会社、製本の仕事の一部である糸綴じを専門に行う「かがり業者」、表紙の加工を専門に行う「表紙貼り業者」などがある。地域的には出版社の多い大都市に集中している。
製本作業は出版・印刷の最終工程にあたるため納期が短くなることも多く、それに対応するため就業者に占めるアルバイトやパートタイマーの割合が高くなっている。女性のパートタイマーが多く、女性比率は高い。
労働時間については、業務に繁閑があることから、年間を通じての変形労働時間制を採用したり、土曜・日曜日以外に休日をとる4週8休の週休二日制を採っている企業もある。賃金等は勤務先の規定により異なる。「製本技能士」の資格を取得すると、資格手当が支給される企業もある。
紙媒体の需要が減退する中、印刷業界は市場規模が縮小傾向にあり、書籍や雑誌を主要得意先とする製本は「活字離れ」の直撃を受けて、とくに厳しい状況に置かれている。しかしながら、印刷業務の最終工程という立場を活かしてコーディネーター機能を強化するなど前向きの動きも出てきている。