ノンデスクワーク
自動車組立
別名・呼称: 自動車車体組立工, 自動車ぎ装(艤装)組立工, 自動車部品組立工, トラック組立工, バス組立工
適性レーダーチャート
PC作業・身体負荷・顧客接触・正社員比率・報酬・専門性のバランス
・各軸は公的データに基づく相対スケール(外側ほど高い傾向)で描画しています。
・別の職種を選択すると、オレンジ色のポリゴンが重ねて表示され適性の差が一目でわかります。
レーダーチャート項目の詳細数値・全職種中順位
| 項目名 | この職種の値 | 518職種中の順位 |
|---|---|---|
| パソコン作業 | 2.63 / 5.0 | 518職種中 290位 |
| 体を動かす | 3.20 / 5.0 | 518職種中 42位 |
| 外部顧客との接触 | 1.76 / 5.0 | 518職種中 502位 |
| 正社員比率 | 73.2% | 518職種中 192位 |
| 報酬・収入スコア | 3.19 / 5.0 | 518職種中 84位 |
| 専門性 | 2.88 / 5.0 | 518職種中 399位 |
主な関連免許・資格
特に必須とされる特定の免許・資格はありません。
仕事の概要
自動車のボディ(車体)にドアやエンジンなどを組み付けて、完成車を組み立てる。
自動車の製造過程は、企画、デザイン、設計などの開発、生産性の検討、工程計画、設備調達などの生産準備、そして生産の3工程に分けられる。このうち生産工程は、鉄板を型に合わせてプレスし、部品(パネル)を作るプレス工程、パネルを溶接ロボットでつないでボディの骨格を組み立てる溶接工程、ボディにさび止め処理と塗装を行う塗装工程、エンジン製造工程、組立工程、検査工程に分けられるが、自動車組立の仕事は組立工程を担っている。
自動車は、ネジなども含めると約4,000種類、個数にして約3万個の部品で構成されているが、この組立工程ですべての部品が取り付けられることになる。なかでもメインとなる部品がエアコンなどの操作スイッチや計器が並んだインストルメントパネル、車体前後のガラス、バンパー、シャーシ、エンジン、シート、タイヤ、ドアである。このうちシャーシにはサスペンションやトランスミッション、ステアリングギアなど足回り部品を事前に組み込んでおいたものをエンジンとともに、電動リフターで持ち上げた車体(ボディとも言い、自動車の胴体部分)の下から取り付ける。シートはロボットアームを使って車体に設置し、タイヤは4体のロボットを使ってはめ込み、ネジで締める。ドアは可動式の機械に固定してネジで留める。すべての部品の取り付けが終わったら、ガソリンを少量入れて、作業員が運転して検査工程へ送る。
これらの部品の取り付け作業は、通常、いくつかの部品の組み付けを数人で分担する分業体制をとって、コンベアを組み合わせたラインで流れ作業の形態で行われる。ラインを流れてくる車両や機能ユニットに部品を組み合わせ、ボルト、ナットで締め付けて車両やユニットなどを完成させる。ライン上の作業は細かく分けられているので、1人が担当する作業は作業内容によって異なるが1分から10分程度で終了する。いずれにしても、決められた手順に従って仕事を進めていけば、一定時間内に正確に組立が完了するように作業が組まれている。
自動車組立の場合、同一ラインで生産する同一車型(同車種)の車でも、出荷先、塗色、グレードなどによってそれぞれ仕様が異なるため、各作業者は指示書に基づき、誤りなく部品を組み付けていく必要がある。また、こうして組付けがすべて終了した車両は完成検査工程に回され、その主要な性能、機能が基準を満たしているかどうかをチェックし、必要があれば調整する。
自動車の生産は自動車のパーツごとにいくつかの工程に分かれており、その工程によっては一人で組付けを担当することもあれば、数名から10数名のチームで組付けを行うこともある。
最近では、コンベア上を次から次へと移動してくる車体に組立担当が同じ作業を繰り返す方式ではなく、組立工が車体を積載した搬送ユニットに乗り込んで、複数部品の組み付けを行う「セル生産方式」を採用している例もある。
この職業に就くまで(働いている人の回答)
厚生労働省 job tag の調査データに基づき、実際に働いている就業者の回答割合を表示しています。
学歴
高卒未満
2.4%
高卒
58.5%
専門学校卒
14.6%
短大卒
2.4%
高専卒
2.4%
大卒
29.3%
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
2.4%
博士課程卒
2.4%
わからない
12.2%
入職前の訓練期間(学歴を除く)
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の訓練等の期間(学歴を除く)
特に必要ない:43.9%
特に必要ない
43.9%
1ヶ月以下
19.5%
1ヶ月超~6ヶ月以下
17.1%
6ヶ月超~1年以下
4.9%
1年超~2年以下
0.0%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
2.4%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
12.2%
入職前の実務経験
この職業で働いている人が必要と考える、入職前の実務経験の期間
特に必要ない:58.5%
特に必要ない
58.5%
1ヶ月以下
14.6%
1ヶ月超~6ヶ月以下
7.3%
6ヶ月超~1年以下
2.4%
1年超~2年以下
0.0%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
0.0%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
17.1%
入職後に一人前になるまでの期間
この職業に就いた後、周囲から特別なサポートが無くても一般的な就業者と同じように働けるようになるまでの期間
必要でない(未経験でもすぐに即戦力):9.8%/1年超:12.2%
必要でない(未経験でも即戦力となる)
9.8%
1ヶ月以下
22.0%
1ヶ月超~6ヶ月以下
39.0%
6ヶ月超~1年以下
7.3%
1年超~2年以下
7.3%
2年超~3年以下
0.0%
3年超~5年以下
4.9%
5年超~10年以下
0.0%
10年超
0.0%
わからない
9.8%
この職業に就くには(就業ルート)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。
入職後は、基本的な研修を受け、その後は実際に作業をしながら技能・技術を習得していくのが一般的である。最近は、組付部品の指示にはコンピューターが用いられ、組み付ける際の位置もセンサーで正確に計算するので勘や経験に頼ることは少ない。未経験者でも研修を受ければ作業に入ることができることが多い。あとは先輩の指導を受けながら経験を積んで熟練度を上げていくことになる。経験を積むと、班長、ライン長などの管理・監督職に昇進していく。キャリアパスとしては、上記のように部門内でキャリアアップしていくほかに、社内の認定基準を満たして完成車両検査員になるなど、他部門へ異動するケースもある。
長時間の立ち仕事が多いので、一定の体力が必要である。同じ作業を繰り返し行う仕事なので、持続力や注意力も求められる。
ベテランになるに従って、単一作業にとどまらない複数の作業を習得し、さらに工場生産についての全体の仕組みと自動車の構造を熟知した上で生産方法の改善を考える力や、後輩を指導しチームとしての成果を上げる力が求められるようになる。
労働条件・職場環境の特徴
勤務先は自動車メーカーであり、職場は完成車を製造する工場である。就業する地域は自動車メーカーが集中する関東、中部、中国、九州地域のほか、関連工場が所在する東北や関西などとなっている。
雇用形態としては、正社員のほかに、有期契約の期間工がある。会社によっては期間工から正社員へのルートを設けているところもある。労働者派遣による就業形態も一定程度ある。
賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。勤務形態は、昼勤と夜勤を2交替勤務が多い。休日は週休二日制であるが、生産量の関係で、残業や休日出勤を行うこともある。
労働環境は屋内作業で、ロボットなど自動化装置の導入により、体力など労働の負荷は次第に軽減されている。セル生産方式の採用により、作業員の疲労度の軽減や部品のラインへの搬入作業の削減により作業効率の向上を実現している。
ロボット化など効率的な生産方式の採用も進行中で、AIの活用などによる革新も期待される中、将来的には自動車組立の仕事の内容が変わる可能性がある。